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私と祖母には、
遠い昔に因縁の対決がありました。

それは、
私が5歳になるかならないかの頃、
4歳上の姉と一緒に祖母の家にお泊りにいった時のこと…

私にとっては、
生まれて初めてのお泊りで、
ウキウキしながら行ったはずの祖母の家なのに、

24時になるにつれて、あたりは暗くなり
玄関に置いてあるお面が黒光りし、
だんだん怖くなって家に帰りたくなります。

とうとう、耐えられなくなった私は、
「うえぇ〜ん、家に帰る、このうち怖ーい!」

こうなったら、居てもたってもいられません。
もちろん、そこにいる保護者である祖母は
出て行こうとする私を必死に止めます。

しかし、その時の私には、
「怖いところに押しとどめようとする鬼ばば」
にしか見えません。

大人になった今なら、止めて当たり前だと思うのですが、
出ていくことに必死の私は、
とうとう暴言をクチにします。

「おばあちゃんなんか大嫌い!!」

私にそう言われて、本気を出す祖母、

「私も、あんたのこと好かんわね、あんたなんか泊りにこなくていい!」

ガーン、幼かった私にはショックな一言でした。
結局、泊まらず
ママに迎えに来てもらって家路についたのでした。

それから20年以上、
私は祖母の家には行くけども
どこか近づきにくい存在になっていました。

おそらく、祖母に嫌いと言った私は
好かれるわけがないというのが
心のどこかにずっとあったようです。

それまでの私は、
拒絶されることが怖くて、
祖母の顔をよく見ることができませんでした。

20数年間怖くて見ることが出来なかった祖母の顔は、
とっても愛おしい表情でした。

私は今までもったいなかったなと思いつつ、
勇気をもって顔をあげることができて
よかったなと思っています。